山野草、鑑賞のポイント
山野草とは、野辺に生える植物たちのこと。
普段知らず知らずに見過ごしてしまう植物たちですが、それぞれに名前があり、生き方や背景があり、日本人は古くから彼らを、庭に植栽したり、植木鉢に植えたり、或いは自然に生える姿を鑑賞したりして親しんできました。
そんな山野草の魅力の一部をご紹介します!
- ・ポイントその1 野趣を楽しむ - 山野草の多くは花を大きく咲かせようといった品種改良がなされていないため、控えめで主張し過ぎない楚々とした花姿、草姿をしています。このためどんなお庭にも合わせやすく、和風のお庭にはもちろん、洋風のナチュラルガーデンなどにもぴったり。
主役の邪魔をしない名脇役になってくれます。
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- ・ポイントその2 季節を感じる - 植物を育てていて、はっと心が熱くなる瞬間がいくつかあると思います。それは例えば、花が咲いているのを見つけた時だったり、春になって土から新芽が頭を覗かせているのを見つけた時だったり。
山野草は季節にとても敏感な植物たちです。芽吹いたら春、花が咲けば初夏、実がなれば秋、落葉し、地上部が枯れれば冬。
メリハリがあるから、花を見つけたり紅葉を見つけたりするたびに感動は強く、お気に入りの植物と一緒に四季を巡る感覚を味わうことができます。
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- ・ポイントその3 育てやすい - 山野草と呼ばれるものの多くは、日本国内に生息、自生している植物たちです。
植物を育てる時に大事なことは、自生地に環境を近づけること。
元々国内に自生する植物なので、気温や初夏の長雨など、元から適応している部分が多く、海外産の植物に比べて本来の姿に近づけやすい。そのため、種まきや挿し木、株分けで簡単に増やすこともできます。
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- ・ポイントその4 珍しい植物がたくさん - お庭づくりをしていて、他のご家庭のお庭と何かに通ってしまう、もっと自分だけのお庭を作りたい、と思ったことはありませんか?
現在普及しているメジャーな植物たちに比べて、山野草はあまり店頭には並んでおらず、また山野草は種類も豊富で、どれもそれぞれに違った花姿、葉姿をしています。
だから、お茶花にいつもと違った花材がほしい、自分だけが育てている特別な植物でお部屋を飾りたい、そんな方に山野草はぴったり。
きっとあなただけの素敵なボタニカルライフを彩ってくれます。
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- このほかにも、山野草でしか味わえない魅力がたくさんあります。
ぜひお手許で、その良さを味わってみてくださいね!